そろそろ、子どもに何か手伝いをさせた方がいいかと考えている方はいますか?
お手伝いをしてもらうと、最初は余計に時間がかかるようになりますよね。
まずは何からお手伝いをしてもらえばいいのでしょう。
そこで、保育歴20年以上のねこねこ先生が、園でいろいろなお手伝いをしてもらうことも多くしてきた経験を踏まえ、お手伝いの方法を伝えていきます。
この記事を読んで、子どものお手伝いが習慣になっていくといいですね。
パパ、わたしお手伝いしてあげる♪
子どものやる気があっても、何をしてもらえばいいのかわからない時もありますよね。
メリット3つ
なぜ「子どもに手伝いをさせよう」という話が出てくるのでしょう。
ここでは、手伝いを習慣にすることのメリットを3つあげていきます。
誰かの役に立つ←自己肯定感が育つ
自己肯定感を高める方法で、一番確実なものは、「誰かの役に立っている」という感覚を持つことです。
家庭内で手伝いをして、家族の役に立っていると感じることができれば、自己肯定感を育むことができます。
その際、注意したいのが、承認欲求を求めるようにならないことです。
「すごいね」「えらいね」と褒めていると、「もっと褒めて欲しい」と思うようになり、「褒められるために手伝いをする」ことになってしまいます。
できれば、自分から手伝いをするようになることがベストですが、声をかけるときには「ありがとう」と伝えていけるといいですね。
自己肯定感については、こちらの記事で詳しく書いています。
家事ができるようになる
何事も繰り返すことでうまくなります。
手伝いを積極的にしている子どもは、掃除や洗濯、料理などが必然的にうまくなっていくでしょう。
手伝いを全然していなかった子どもとは、大きくなった時に差がついているはずです。
一人暮らしをするようになったときなど、そのありがたみがより感じられることでしょう。
もしかすると、料理人の道に進むかもしれませんよ。
責任感がつく
家族の中で、手伝いを分担していくことで、責任感が育ちます。
例えば、花に水をあげる手伝いを任されていたとすると、子どもが水をあげなければ、花は枯れてしまいます。
枯れるまでいかないとしても、元気がなくしおれている姿をみたら、子どもは自然と「自分がやらなくては」と感じることでしょう。
どこまで子どもの責任に任せるかは、月齢や子どもの性格などにもよりますが、なるべく自分で責任をもってできる手伝いを任せられるといいですね。
注意点
次には、子どもに手伝いをさせる際の注意点んをあげていきます。
この点を間違えると、子どもに悪影響を与えることにもなるので、気をつけてください。
声掛けの仕方によっては、自分で考えられなくなる
手伝いをしてもらう時に、「○○やって」「これは○○して」と細かく指示を出すのは、控えてください。
やり方を大まかに伝えたら、あとは子どもに任せる部分を残しておいてください。
そうすることで、子ども自身が工夫したり、考えたりすることができます。
あまりにも指示が多すぎると、子どもが自分で考えることをしなくなってしまいます。
多少やり方が違っても多めに見る
指示を少なくして手伝いをしてもらっていると、大人が考えるやり方と違うことも出てくるでしょう。
そこで「ちがうでしょ!!それは・・・」と言ってしまうと、子どもはやる気をなくしてしまうことになり、自分で考えることもしなくなってしまうでしょう。
できたことを認めつつ、どうしたらうまくできるのかを一緒に考えられるといいですね。
そうすることで、子どもの考える力が育まれていきます。
余計に時間がかかる
これは、仕方のないことなのですが、手伝いを始めたころは余計に時間がかかります。
なんなら大人がやってしまった方が早いことの方が多いでしょう。
しかし、子どもができることが増え、責任感が育ち、自己肯定感も育むことができると、良いことがたくさんあるので、取り組んでみてください。
手伝いが上手になると、貴重な戦力になってくれるかもしれませんよ
簡単にできるお手伝い4選
どんな手伝いをしてもらえばいいのでしょう。
ここでは、簡単な4つを取り上げていきます。
習慣化することができたら、もっと難しいものにも挑戦してみてください。
テーブル拭き
一番、簡単にできる手伝いではないでしょうか。
最初は、台拭きを大人が絞ってあげるところからスタートしていきます。
それになれたら、自分で絞り、食器の片付けから始めて、食器洗いもできたら・・・と、子どもに任せることを増やしていけるといいですね。
少しずつできることが増えていくのは、自信にもつながります。
きっと喜んでやってくれるでしょう。
花の水やり
責任感を育むには最適化な手伝いでしょう。
ただ、庭の花が全部枯れてしまっては大変ですので、植木鉢一つから始めてみては?
「自分が水をあげなければ枯れてしまう」と思えば自然とやる気も起きるはず。
本当にいくつも枯らしてしまっては、劣等感が生まれてしまうので、大人が少し様子を見てあげるといいですね。
カーテンをあける
これもわかりやすい手伝いなので、いいと思います
家の中が明るくなると、気持ちもすっきりしますよね。
ロールカーテンの場合は、少し難しくなります。
兄弟がいるとどちらが開けると揉めたりもしますが、1階はおねえちゃん、2階は下の子など、役割を分けられるといいですね。
洗濯物をたたむ
始めは、ぐちゃぐちゃにたたんでしまうことでしょう。
たたみ方は、各家庭によって違いもあるものなので、何度かやり方を伝えながら、少しづつ上達していけるようにしましょう。
その際も、できることを認め、少しの間違いは大目に見てあげてください。
やる気も持たせるには
継続するためには、子どものモチベーションを高める必要があります。
また、いわれてやるのではなく、自分から手伝いができるようになるといいですよね。
感謝の気持ちを伝える
やはり「ありがとう」の言葉は大切です。
「すごいね」「えらいね」と声をかけていると、いわれなきゃやらない、見られていなければやらない、ということになりがちです。
そうではなく、自分が心地よいから、自分がやりたいからという気持ちでやれるよう、時々、ありがとう、と伝えていきましょう。
結果より過程を認める
子どもは、きれいに拭く、きれいにたたむ、など、始めはできないものです。
そこで、「もっと、きれいにしなくちゃ」と声をかけていたら、どうでしょう?
きっと、「やっても文句を言われるなら、やらない方が・・・」となってしまいますよね。
大人と同じです。
結果ではなく、その経過やできるようになったことに、注目してあげてください。
誰かと比べない
お姉ちゃんが手伝いをしていると、妹もやりたがるものです。
そこで、「お姉ちゃんだからもっと上手に」や「お姉ちゃんはもっとできてるよ」など、比べることはしないようにしてください。
人と比べられるのは、誰も嬉しくないものです。
もちろん、モチベーションも下がってしまうでしょう。
比べるのではなく、その子のいいところを見つけるようにしてください。
楽しみながらできるようにする
何事も楽しみながらやることが大切。
いやいやしていては、長続きしませんよね。
工夫しながら手際よくできることを探したり、効率よくできる方法を探しながら、手伝いをすると楽しめるかもしれません。
時には、ゲームのようにしてもいいですね。
いつも心に遊び心を♪を合言葉に楽しんでいきましょう。
まとめ・簡単なものから習慣化を
手伝いのメリットと簡単な手伝いを取り上げてみました。
どれも、簡単にできることばかりなので、一つでも手伝いを始めて習慣にすることができるといいですね。
大人に余裕がないと、手伝いをしてもらおうとは思いませんよね。
始めは、自分でやった方が早いのですから。
それでも、手伝いをしてもらうことには、たくさんのいいことがあります。
不要な部分でしっかりと手を抜き、子どもにプラスになることをしていきたいですね。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは…