「座ってられるのは最初の5分だけで、すぐに立ち歩いてしまう」
「そもそも、座って食事を始められることの方が少ないんです」
そんな、悩みを持っている方はいませんか?
保育歴20年以上のねこねこ先生が、どうすれば座って食事ができるのかを、それぞれの原因を取りあげ、次に対策を話していきます。
この記事を読めば、きっと子どもが以前よりも座って食事ができるようになるでしょう。
座って食べたくなんかないよ~~
どうして座ってられないのかの原因がわかれば、対応策もわかってくるでしょう
体験談
園で保護者の方から質問される内容で多いのが「園では座って、ご飯を食べられていますか?」というものです。
園では、3才児クラスはもちろん、1才児クラスの子どもでも、ほとんどの子どもが座って食べているます。
それを、保護者に伝えるといつもびっくりされてしまいます。
もちろん、周りの子どもが座って食べているので、その場の雰囲気で、同じように座れるという事もあるでしょう。
それでも、保育者が専門家として、子どもがどうすれば、座って食事をしてくれるかと、工夫してある部分もあるので、それを伝えていきます。
理由4つ
あげられる理由は4つあります。
- 周りが気になる
- 食事に興味がわかない
- 食わず嫌い
- かまって欲しい
それでは、各項目で原因と対処法を伝えていきます。
周りが気になる
テレビがついていると、それだけで気が散ってしまうのはわかるでしょう
それだけではなく、周りにはおもちゃが見えるだけで、触りたくなってしまう子どもは多いと思います。
園では、遊ぶ場所と食事をする場所が分かれていることが多いです。
分かれていないときでも、きちんとおもちゃは指定の場所にしまい、飾っておきたい作品は棚の上の手の届かない場所に置きます。
ですので、家庭でも、おもちゃは片付けて、できるだけ気が散るものは、視界に入らないようにすると良いでしょう。
食事に意欲がない
食べることに意欲がなく、興味をもてなれば、飽きて立ち歩いてしまうことでしょう。
食事への意欲は子どもによって、大分違います。
片方は箸やスプーンで食べるのももどかしく、手づかみでも食べようとする子どももいれば、食事を目の前にしても手をつけようとしない子どももいます。
元からの気質も大きいので、すぐには変わらないとは思いますが、園では、卒園までに少しずつ食べることに意欲を持てるようになることが多いのです。
それは、「食材に興味をもつ」です。
紙芝居や絵本を使い食材の不思議さを伝えたり、擬人化した食材が出てくることもあります。
また、食事中には「どんなものが入ってるかな?」「にんじんが食べてって言ってるよ」など、少しでも口にできるように声をかけて、食材に興味が向くようにしています。
食わず嫌い
上の、食事に興味がわかないことと似ているのですが、食わず嫌いもあります。
初めての食事に抵抗が強い子どももいれば、以前食べたときに、あまり美味しくなかったと記憶している子どももいます。
そうすると、その食事が出ただけで、食事をする気にならず、周りに気が散っていってしまいますよね。
この場合は、一口食べることができれば、「うん?おいしい♪」となることが多いです。
…まあ、その一口が大変なのですが(^-^;
園では、食事に興味が持てるようにしたり、せめて味だけでもわかってほしくて、なめるだけでもと、話をすることもあります。(←ちょっと行儀は悪いですが)
そして、少しでも食べれたら認めてあげてくださいね。
食事自体が嫌いになったらいけないので、30分を超えないようにしてください。
かまって欲しい
もし、子どもが立ち上がっていく時に、ちらちらと笑いながら、こちらを見ている時には、かまって欲しくて、わざと立ち歩いているかもしれません。
これは、試し行動と言います。
これは、年齢が低い時(だいたい1,2才児くらい)にするのが多いのですが、どこまで(いたずらなど)やっても許してもらえるかな?という気持ちでしています。
相手が嫌いというよりも、どれだけ愛されているかを調べているのです。
ですので、対処法としては、
- いけないことはしっかりと伝える。
叱るのではなく、「○○はいけない」ときっぱりと伝えてください。
違いが難しいのですが、威圧的な態度ではなく、毅然とした態度で伝えることが大切です。
- 威圧的:態度などで相手を押さえつけようとするさま。
- 毅然:意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま。
だそうです。
- 愛情を伝える
愛情を試している行動なので、ただ、いけないというだけではなく、しっかりと愛情も伝えてあげてください。
いけないことをした子=ダメ、とならないようにして、子どもの存在自体をしっかりと、認めてあげてください。
まとめ:座って食べるには
- 周りに気が散らない環境を整える。
- 食事に興味を持てるようにする。
- 一口でも食べられるよう言葉かけをする。
- 毅然といけないことはしっかり伝える。
食事に意欲があり、食べることが好きな子どもで、食事中に立ち歩く子どもはいません。
食事に集中できず、周りが気になったり、単に食べたくないときに立ち歩いてしまうものです。
ですので、今回取りあげた対処法を試しながら、子どもが楽しく意欲的に食事ができると良いですね(*⌒▽⌒*)
この記事が、みなさんの役に立てると嬉しいです。
それでは…