子どもにどんな絵本を与えればいいのかわからない。
子どもが大好きになってくれる絵本を見つけたい。
そんな方に、おすすめ絵本の紹介です。
今回の記事では、保育歴20年以上のねこねこ先生が選んだ、子どもたちが大好きな「めっきらもっきらどぉんどん」(作・長谷川摂子 絵・ふりやなな)を紹介していきます。
この絵本を、読めばきっと、子どもたちのイマジネーションが広がっていくことでしょう
この絵本、僕も保育園で読んだよ
そうだね、子どもに人気があるので
いろいろな保育園でも置いてあるよ
あらすじ
遊びに出かけた、かんたくん。
なぜか今日は誰も友だちがいません。
遠くの神社まで来たのに、やはり見つかりません。
誰もいないので、かんたくんはめちゃくちゃなうたを叫びます。
それが「めっきらもっきらどぉんどん」という、歌詞♪
すると、風が吹いて誰かの声が聞こえてきます
「ようよう、ええ歌、こっちゃこい、こっちゃこい」
そして、木の下の穴を覗き込むと・・・
子どもの反応
月齢の小さいクラスで読む場合は、初めて表紙を見せると、泣いてしまう子どももいます。
3歳前後のクラスの場合には、「怖くなんかないぜ」みたいな、男の子たちは、喜んで見てくれます。
女の子の場合は、すでに「女子」を前面に出して、保育者にここぞとばかりに甘える子どももいたり(^-^;
どちらにしろ、話自体は少しも怖いものではないので、話が進んでくるとストーリーを楽しんでみています。
なぜ、おすすめなのか?
まず、表紙が怖いのですww
人見知りをしている低月例の子どもは、何もかもが初めてで、何に対しても泣いていることもあるかもしれません。
しかし、子どもは成長と共に「知らないけど、楽しそう」「怖いけど、見てみたい」という好奇心の方が増していくものです。
そんな、子どもたちにぴったりの絵本です。
最初は「怖いからイヤ!!」という子もいるくらいです。
しかし、話を続けていくと、どんどん引き込まれていきます。
そして、読み終えるころには、
「もういっかい!!」とリクエストされることでしょう(^-^)
絵は
筆で描かれていて、全体的に色調も暗めなので、怖い感じです。
知らない子が、本屋で表紙だけ見たら、手に取ることはないと思います。
大人も、スルーしてしまうことも多いでしょう
しかし、その少し怖いところとストーリーの楽しさにギャップがあるところが、この絵本の魅力を高めてくれているのでしょう。
ストーリーが
ストーリーが進む中で、主人公のかんたくんは、おばけが出てきても、少しも怖がりません。
反対に怒鳴ってしまうくらい(^-^;
そして、おばけたちと楽しそうに遊び始めます。
おばけたちと、遊ぶなんて現実ではありえなくて、それでいてたのしそうですものね。
そうして、主人公に感情移入しやすい子どもたちは、怖がることなくストーリーを楽しめるのです。
ユーモラスなキャラクター
魅力的なのが、でてくるお化けたち
キツネ顔の「もんもんびゃっこ」
やまんばの子どもの「しっかかもっかか」
大きな布袋さまのような「おたからまんちん」
ネーミングも独特で面白いですよね。
その三人が、主人公を見つけると、
「やっほ~、あそぼうぜ~」と、詰め寄ります。
かんたくんに「おばけなんかと遊ぶもんか」と言われると
大泣きを始めます。
「遊んでやるから黙れ!!」と言われると、今度は、誰が一番に遊ぶかと、おばけ同士団子になってもつれ合いながら、けんかをしたりと、子どもっぽく、全然怖くありません。
少し身構えていた子どもたちの、緊張も解けていくことでしょう。
おばけと遊ぶ♪
遊ぶ順番が決まったら、今度はそれぞれのおばけたちと遊びます。
まずは、「しっかかもっかか」
首に風呂敷を巻いて、モモンガ―ごっこをします。
ちょっと、遊び方がレトロですよねww
けど、おばけとの遊びですから、本当に飛べます。
これは、読んでる子どもたちにも、魅力的に移りますよね。
次は、「おたからまんちん」
宝の玉を床いっぱいに広げ、お宝交換をします。
かんたくんが、ビールの冠を出すと(これもちょっと古いですよね(^-^;)
「何、ビール王様の冠が手に入るとは・・・」と、喜んで交換に応じます。
交換してもらった、宝の玉を覗くと、魚が泳いでいる海が見えるのも魅力的です。
最後は、「もんもんびゃっこ」
なわとびの名人のもんもんびゃっこと一緒に、なわとびをすると、山を蹴飛ばし、月をひっかけたりと、とてもスケールの大きな、なわとびができます。
そして、お腹が空いたら、おもちのなる木を見つけて、つまみ食い♪
家の庭にも、欲しいくらいです(^-^)
ラストシーン
そして、お腹がいっぱいになったおばけたちは疲れて寝てしまいます。
すると、寂しくなった、かんたくんは「おかあさ~ん!!」と叫びます。
すると、光が差し込み、いつの間にか元居た神社に戻っていました。
もう一度、おばけたちと会いたいと思い、神社に行くかんたくんですが、歌を忘れてしまい会うことができません。
「みんなは、思い出せるかな?」と読者に呼び掛けて、話は終わります。
最後の余韻が
お話が終わると、
ぼく、おぼえてるよ
ちぷくまんぷく、・・・めっきらもっきらどぉんどん
と、歌いだします(^-^)
また、公園に遊びに行き、木の下に穴を見つけると、少し、怖がりながらも、楽しそうに歌い始めます。
子どもたちのイマジネーションを豊かにしてくれる、とても素敵な終わり方ですね。
まとめ
今回は「めっきらもっきらどぉんどん」という絵本を紹介しました。
少し怖くて楽しい絵本です。
怖いものみたさのある年齢の子どもたちにぴったりの絵本です。
一緒に読んで、子どもたちのイマジネーションを伸ばしてあげてくださいね。
この記事が、誰かの役に立ってくれると嬉しいです。
それでは…