子どもに片付けの習慣がないと、おもちゃは片付けても片付けても散らばっていきます(^-^;
そして、「片付けなさい!!」と怒ると余計に「片づけしようと思ってたんだよ」と反抗されることもありますよね。
怒っても結局子どもに片付けの習慣は身に付きませんし、パパママも疲れてしまいます。
そこで、保育歴20年以上のねこねこ先生が、園での片付け事情を踏まえて、おもちゃをどう収納していくか伝えていきます。
どう片づけの習慣を子どもに伝えていけばいいのかを、順番に簡単に伝えていきます。
この記事を読んで、子どもを怒らず上手におもちゃの収納ができるようになってくださいね。
おもちゃの片付けなんてしたくない~!!
子どもと一緒に楽しみながら、片付けができるのが理想ですよね。
定位置を決めましょう
まずは、子ども自身が片づけをしやすいようにしましょう。
そのためには、物の定位置を決めます。
それぞれ決めていくのですが、細かく分けるよりも、大まかに決めていく方が子どもが、片づけをしやすくなります。
例えば、大きめのボックスを買って、大まかに「プリ〇ュアのおもちゃ」などを決めておきましょう。
物が増えたときのために、重ねられるものがおすすめです。
うちは、奥さんがほこりが入るのを嫌ってふた付きのものを買いましたが、今ではふただけ別の場所で転がっていることもあります(^-^;
うちでは↓のいろいろなバージョンを使っています。
ちょっとおしゃれで上にも物がおけるので、おすすめです。
絵本の収納は、見せる収納がかっこいいですよね。
けれども、見せる収納にすると、いかんせん量が入りません。
ですので、背が低い、普通の本棚の方がおすすめです。
場所がわかるようラベルや写真を張りましょう
次は、片づける場所が一目でわかるよう、ラベルを張りましょう。
子どもが小さいうちは、イラストや片づけるものを撮った写真を貼っておくと、わかりやすくなります。
イラストを描くときには、子どもと一緒に書いても楽しいですね。
描いたイラストは、劣化しにくいようにラミネートをするか、なければ透明テープで覆ってもいいでしょう。
子ども自身がわかっていないと片付けができなくなってしまうので、ちゃんと一緒にできるといいですね。
園では、雨の日などに部屋を別のクラスと交換して使うことがありますが、ちゃんとラベルや写真を貼ってないと、おもちゃがすごくバラバラにしまわれていたりします。
家でも、家族が増えると収納場所を統一することが難しくなります。
物もなくなりやすくなってしまうので、どこに何があるかは大事ですよね。
園では、ラベルのみのときには、↓のようなものを使っています。
これだけだとはがれやすいので、周りをマスキングテープで貼っています。
余談ですが、どうして保育士はマスキングテープが好きなんですかね(^-^;
大人が手本を見せる
では、いざ片づけをしていくのですが、頭後なりに「片づけをしなさい!!」と言ってもなかなか聞かないと思います。
そんな、時には、大人が手本を見せることも有効です。
大人が楽しそうに(振りだけでも(^-^;)片づけをしている姿を見せることで、「やってみようかな」と思うかもしれません。
大人が嫌々やっていることを子どもが楽しくやるはずがないものです。
楽しそうにやることができなかったとしても、せめてブツブツと文句を言いながらは片付けをしないでください。
例えば、音楽を聴きながらや歌いながら、片付けをしてもいいと思います。
その際には、こちらの記事を参考に♪
言葉がけとして
園でよく使っている言葉がけとしては「あー、黄色いブロックが落ちてるけど誰か拾ってくれないかな」とか
「絵本がお家に帰りたいよって泣いてる。誰か助けてくれないかな」と言ったりしています。
時には、「僕が先!!」「私が!!」とけんかになるときもありますが(^-^;
基本的に子どもたちは誰かの役に立つことが大好きです。
ですので、しっかりと片付けができた時には、「ありがとう」と言ってあげてください。
また、部屋がきれいになったら、「○○ちゃんのおかげてで、きれいな部屋になったね」と認めてあげましょう。
きれいな部屋が習慣化すれば、子ども自身も片づけを率先してやってくれるようになるでしょう。
園での片づけ
参考までに、園での片づけの様子を伝えていきます。
園では、基本的に食事の前や外遊びの前には、使っていたおもちゃを片づけます。
また、一つの遊びから別の遊びに移るときにも自分の使っていたおもちゃは片づけるように声を掛けます。
しかし、だいたい2才児では半数くらい、3才児でも三分の一くらいは片付けをしません(^-^;
たとえ、怒ったとしても、その子たちが片づけを自分からするようにはなりません。
他の子どもの様子を伝え、片付けが終わらなければ次の遊びができないというルールはしっかりと守りながら、少しずつ片づけができるように見守っています。
生活のどこかで5分でも
これも大事なのですが、丸一日使って片づけをしようとすると、時間を作るのが難しかったり、せっかくの休みを片付けで終わらせてしまうのはもったいないですよね。
ですので、一番気楽にできるのが時間と場所を小さく区切る方法です。
時間は、食事の後の5分は片付けの時間にしたり、眠る前の5分は片付けの時間と決めてしまう方法です。
その際には、子どもも片付けタイムを一緒にしましょう。
どこを片付けてもいいですし、なるべく片付けに口出しはしないようにしましょう。
自分で考えることや意欲を大切にしてください。
園では、就業前の5分を片付けタイムとしていました。
場所は、今日は玄関前、明日は机の上など、細かく決めることです。
部屋全体を片づけるとなると、気後れしてしまいますが、それくらいなら頑張ればできる気がしませんか?
また、完璧にしようとすると、時間も労力もかかってしまうので、「ぱっと見が整っていればいいかな」くらいの方が気楽に続けていけるでしょう。
大人が習慣的に片づけをしていると子どもも自然と片づけをするようになるかもしれません。
まとめ・強要しないことが近道
子どもが片づけをしていないと、ついつい「片づけなさい」と言いたくなるものですよね。
しかし、怒鳴ったところで子どもが率先してやるようになりません。
人から言われて変われるものではないのです。
まずは、自分で変わろう思わない限り、変わらないものです。
ですので
- 収納しやすいようにして
- 大人が見本を見せて
- 言葉かけをして
- 習慣化して
子どもが自分で「片づけをしようかな」と思えるよう働きかけていきましょう。
子どもとの関わりで、近道はありません。
遠回りに見える道ほど、一番の最短ルートだったりもするのです。
焦らず、ゆっくりと子育てを楽しんでいきましょうね。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは…