子どもの食事をあげたい気持ちはあるけれど、ミルクや食事のあげ方がわからない、そんなパパさんはいませんか?
子どもの食事に無関心でいると、子どもからの信頼度がガクッと下がってしまいます。
食事をあげあることで、子どもとの関係を、以前よりよりよくすることができます。
保育歴20年以上、その中でも未満児担任を多く経験してきた、ねこねこ先生が伝えます。
この記事を読んで、子どもへの食事のあげ方を知り、子どもとの仲をよりよくしてください。
ママはゆっくり食事をとれないことも多いものです。
そんなママもゆっくり食事ができれば、パパの信頼度も上がるでしょう。
パパ!!ごはんちょうだい!!
慣れていないと、ご飯をあげるのは、難しいものですよね。
0歳児、ミルクをあげましょう
ミルクをあげ方は、慣れていないとどうしていいかわからないものですよね。
プレパパ、プレママ教室に行くと、たどたどしく人形にミルクをあげている姿が見られます。
余談ですが、自分は赤ちゃん教室で、人形の抱っこの仕方だけで、助産師さんに保育士だとばれました(^-^;
まず、首が座ってない子どもを抱っこするだけでも大変です。
ミルクの作り方は、
- お湯を少し入れます。(10cc程度)
- 付属のスプーンで粉ミルクをすりきり計りいれて、混ぜてダマができないように溶かします。
- お湯と白湯で量と温度を程よいものにしていきます。36℃前後の人肌程度
- あげる前には、熱すぎないか、自分の手首に一滴たらし、温度を確かめてから上げましょう。
ミルクはあげているうちに冷めてしまうと、飲んでくれないこともあります。
冷めてしまったら湯せんにかけるなどして温めてあげましょう。
温めて過ぎてやけどしないよう、あげる前にはもう一度、温度の確認をしましょう。
また、あげる前にオムツが濡れていないかもチェックしましょう。
赤ちゃんにミルクをあげるのは、とても幸せを感じられる時間です。
赤ちゃんの幸せそうな顔とミルクの匂い♪
もしミルクをあげたことのないパパさんは、ぜひぜひあげてみてください。
1歳児、離乳食をあげましょう
1才だと離乳食は終わってることも多いのですが、離乳食の話も
まず離乳食とは、それまでミルクしか飲まなかった赤ちゃんが、だんだんと大人と同じ食事を食べるための食事です。
柔らかく味が薄いのが特徴です。
まだ、小さいうちはアレルギーがあることもあるので、中身に乳・卵・などが入っていように気をつけましょう。
食事の段階によって、4つに分けられます。
それぞれ
- 初期(ごっくん期)生後5~6か月、1日1回~2回、ペースト状のもの、基本の栄養はミルクです。
- 中期(モグモグ)生後7~8か月、1日2回、少し食感のある歯茎でつぶせる程度の硬さのものです(粗みじん切りにして茹でた人参くらい)食後にはミルクを上げます。
- 後期(カミカミ期)9~11か月、1日3回、奥の歯茎でつぶせるくらいの、少し歯ごたえのある硬さの食材(バナナ程度)食事のリズムができ、食事をしっかりする子どもは、ミルクを飲まないこともあります。
- 完了期(パクパク期)12~18か月、徐々に大人と同じ食事が食べられるようになります。大人の食事をとりわけ、味や硬さを調節してもいいでしょう。園では、幼児食と後期食を半分ずつ出していました。食後のミルクがなくなり、午前と午後のおやつ(あくまで補食、おにぎりやパンなど)が入ります。
と、分けられます。
うちの子どもが初期の時には、手軽なフレークを使っていました。
フレーク状になっている、かぼちゃやトウモロコシ、じゃがいもなどをお湯に溶かすと簡易的な離乳食ができるというものでした。
これなら、不慣れなパパもトライできるでしょう。
本当に簡単でフレークをお皿に入れてお湯で溶かしほどよく冷ますだけ♪
余ったら大人も食べられます。
お湯を入れて、ポタージュにすると普通においしいですよ。
たった1分でもつくれる離乳食♪
チェアは必須です。
小さい子どもはおとなしく座ってられることは稀ですので、ベルト付きのチェアがあるといいでしょう。
その際は、テーブル付きのものがいいでしょう。
初めての食材では、そっぽを向かれてしまうこともあります。
食事に対して意欲のある子どもは問題ないのですが、食べムラがある子どもは大変です。
口を開けてるのを待ってみたり、いろいろ言葉かけを工夫してみたりと、駆け引きも楽しんでください。
この時期は、しっかりと手づかみで食べることも経験しておきたいので、スティック野菜なども用意できるといいですね。
つい大人が手を出したくなるのですが、小さいうちから、自分で手づかみで食べている子どもの方が、経験上、大きくなったときに上手に食べているように感じます。
2歳児、少しずつスプーンやフォークも
この時期は手づかみで食べることも多いと思います。
どうしても、早く食べたい子どもは、フォークを使うよりも、手で食べた方が早いですしね。
それでも、少しづつスプーンやフォークも練習できるよう、食事の際にはしっかりと用意しましょう。
お気に入りのイラストなどがついていると、持ってくれやすいでしょう。
古典ですが、この絵本も子どもが興味をもってくれます
今の方は「おさじ」がスプーンのことだとわかりにくく、説明が要るかも知れません。
なかなかに古くからある絵本ですが、それだけ読み継がれてるのは、良い絵本の証拠でしょう。
スプーンやフォークへの興味が自然と身につきます♪
こぼすのは当たり前
また、このぐらいの年齢ではこぼすことは当たり前のことだと、思っていてください。
こぼされるのが嫌で、全部大人が介助していると、自分で食べられるようになるのが遅くなり、後で大変になったりもします。
ですので、チェアの下に新聞紙を敷いたり、食事の後用の着替えを先に用意しておくなど、こぼしてもいい工夫をしておくといいでしょう。
やはり、後片付けのやりやすさは大事です♪
3歳児、スプーンやフォークの持ち方も
まずはスプーンを下から持つ
スプーンやフォークの持ち方も、成長によって変わっていきます。
- 上手持ち→下手持ち→えんぴつ持ち
箸を持つときには、下から持ちますよね。
上から握って箸をうまく使える人はいないでしょう。
スムーズに箸に移行していくためにも、スプーン・フォークを下から持てる練習をしましょう。
それができたら次は少しずつ箸も使っていきましょう
手先の器用さには個人差もありますので、いきなり端だけにせず、好きな方で食べられるよう、端とスプーン・フォークの両方を用意してください。
マナーも少しずつ
箸やスプーンで遊び始めたり、立ち歩いては戻ってきて食べたりというような子どもも出てくる時期ですので、少しずつ食事の際のマナーも伝えていけるといいですね。
その際は、叱るのではなく、毅然とした態度で伝えていけるといいですね。
すききらいもでてくる
好き嫌いも出てくる時期ですので、「食材あてクイズ」や野菜を育ててみたりして、食材に興味を持てるような関わりができるといいですね。
4・5歳児、箸の持ち方をしっかりと
このくらいの年齢になったら、箸の持ち方も丁寧に伝えていきましょう。
箸の持ち方は、変に覚えてしまうと、なかなか直すのが大変になります。
小さいうちからしっかりと教えていきましょう。
箸を使ったゲームなどもありますので、楽しみながら覚えられるといいですね。
箸の正しい持ち方は
- えんぴつを持つように1本の箸を、親指、人差し指、中指で持ちます。
- もう1本の箸を親指の付け根と薬指で固定します。
- 3本の指で上の箸だけを上下に動かします。
エジソン箸を使った方がいいですか?と保護者から質問されることがありますが、自分ははあまりお勧めしていません。
たくさんの子どもを見てきた中で、エジソン箸を使っていると、余計に覚えるまで時間がかかっていると感じるからです。
すぐにはできないかもしれませんが、根気よく伝えていきたいですね。
厳しくせず、楽しく食べましょう♪
ついつい、マナーや箸の使い方を伝えていると、厳しくなってしまいますが、食事は楽しく食べることが一番です。
以前に先輩保育士に言われた言葉ですが、子どもが苦手なものを食べられたとき「頑張ったね」と声をかけると、「食事は頑張るものじゃなくて、たのしむものよ」と言われたことを今でも心に残っています。
食育として、野菜を育てるのも
この年齢になると、野菜の世話もしっかりとできるようになってくるので、子どもと一緒にできるといいですね。
畑仕事はパパの腕の見せ所ですよ♪
園でも、おくらやトマトなど、自分で育てたものを調理室に持っていき、料理にしてもらうと、子どもたちは喜んで食べています。
まとめ・パパも食事をあげよう
それぞれの、年齢別での関わり方を取り上げてきましたが、役に立ちそうなものはあったでしょうか?
人間にとって食事は大切な物
子どもに食事をあげることで、子どもとの関係が以前よりよくなっていくでしょう。
また、普段子どもにご飯をあげているママはゆっくりと食事をとれないことも多いものです。
そんなママもゆっくり食事ができれば、パパの信頼度も上がります。
子どもとの関わりは、すぐにうまくできないことも多く、日々の積み重ねが大切になります。
今回の記事を参考にできるところから少しずつ取り組んでいけるといいですね。
きっと、子どももママもパパのことが大好きになってしまいますね。
この記事が誰かの役に立てると嬉しいです。