「どうしても、子どもを怒ってしまう」
「怒ることに依存してしまっている」
「褒めて子どもにいうことを聞かせることに違和感を感じる」
そんな方はいませんか?
保育士歴20年以上のねこねこ先生が伝えます。
この記事を読めば、怒らず、かつ、褒めすぎもせず、どう子どもと向き合えばいいのか、学ぶことができます。
叱られるのは、悪影響があるのは知ってたけど、
褒められることも、いけないの?
叱るよりはいいんだけど
たくさん褒めることあまり良くないんだよ
怒ることはなぜいけないのか?
なんとなく、叱ることがいけないと思う方はいると思いますが、整理していきましょう。
消極的になる
叱られることが多いと、どうしても叱られるのが怖くなり、消極的になります。
意欲のある子どもの方向性を変えることはより、意欲のない子どもにやる気を持たせる方が難しいものです。
怒られなければいい
判断基準が怒られなければいい、という考えになってしまいます。
誰も見ていなければ、悪いことをしてもいいとなりがちで、自分の判断で行動を決めることができなくなってしまいます。
また、子どもの目的が注目されたいことだと、叱られたその場では、効果があるかもしれませんが、すぐに同じことの繰り返しになるでしょう。
叱る代わりに
お願いする
「○○してくれませんか?」や
「○○してくれると、うれしいんだけど」とお願いしてみてください。
その時には、子どもに断る余地を残すことが大切です。
断れないお願いは、お願いではないですので(^-^;
自分の失敗の責任を取らせる
子どもが失敗をしたときに、叱って後始末を親がしていませんか?
それでは、無駄に怒っていることになります。
子どもが失敗した時には、元通りにすることが基本。
それができない時には、きちんと謝れるようにしましょう。
そして、同じ失敗を繰り返さないよう、話し合いましょう。
たくさん褒めることがなぜいけないのか?
では、なぜ、たくさん褒めることがいけないのでしょうか?
褒められることが判断基準になる
人の顔色を窺うようになり、「褒められるならする」、「褒められないならしない」となり、自分で判断して行動することができなくなります。
褒められることを重視するので、できるだけ失敗しないよう、できることだけにしか挑戦しなくなります。
また、結果だけを求めるようになり、見つからなければカンニングなどのいけないことをしたり、失敗を隠したりするようになるかもしれません。
承認欲求が強くなる
たくさん褒められるとだんだんと承認欲求が強くなります。
承認欲求自体は誰にでもあるものですが、行き過ぎることには、問題があります。
それは、自分の思いよりも、周りの意見を優先してしまうことです。
自分のやりたいことをあきらめて、周りに合わせて生きていくことが、子どもの幸せになるとは、考えられません。
上下の関係になる
褒めるということは、上下の関係が前提になります。
褒めることは、自分より劣っていると思う人に対して行う評価で、同僚に「すごい、よくできて偉いね」という人はいないと思います。
どう接していけばいいのか?
では、どう接すればいいのでしょうか?
対等な関係
大人は子どもよりも早く生まれただけなのだという意識でいましょう。
子どもには、自力で出来ないことも多く、大人の援助も必要でしょう。
また、取れる責任の大きさも違います。
しかし、人間としては、対等な関係です。
そういう意識でいることで、子どもとの関係をより良いものにできるのです。
叱らず、たくさん褒めない
叱らず、褒めすぎないためにはどうしたらいいでしょう。
「ありがとう」や「助かった」というといいでしょう。
注意点としては、大人が「次もちゃんとやってね」と期待して言うと、「ありがとう」と言ったのに・・・ということになってしまいます。
生きていてくれることを喜ぶ
何かをしてくれたからではなく、生きていてくれることに喜びを見いだせれば、叱ることも、褒めておだてることも必要なくなります。
子ども自身も自分生価値をしっかりと感じ取ってくれるでしょう。
そこから、子どもの自己肯定感も生まれます。
自己肯定感については、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
叱ることと、たくさん褒めることについての理解がすすんだでしょうか?
とっさの場面では、叱らないことが難しことも、無意識で褒めてしまうこともあると思います。
それでも、心の片隅に「ありがとう」や「たすかった」という言い方や命令でなく、お願いすることを覚えていれば、子どもへの接し方が変わっていくでしょう。
できるところから少しずつ、実践してみてください。
この記事が誰かの役に立つと嬉しいです。
それでは…