子どもが大きくなると、「嫌い!」と言われることもあると思います。
きちんと、その理由がわかっていないと、ショックを受けてしまいますよね。
保育歴20年以上のねこねこ先生が答えていきます。
「嫌い」の主な理由は自我の芽生えと自己主張です。
成長の証として、適切に受け止めて行きたいところですね。
この記事を読めば、「嫌い!」と行ってしまう子どもと適切に関わることができるようになります。
ママなんて大嫌い!!
そんなこと言われるなんて…
3才くらいになると
「ママ嫌い!!」と言い出す子どもが多いのです。
言われた方は「こんなに毎日お世話をしているのに・・・」と、なかなかにショックを受けてしまう事もあると思います。
では、本当に子どもはママが嫌いになってしまったのでしょうか?
個人差も
個人差も大きいのですが、3才前後は自我が強くなり、自己主張も活発になってきます。
その中で、「全部自分で出来る」と思い、実際に挑戦していくのですが、そこは3歳児。
まだまだ、できないことも多く、いろいろな事に失敗もします。
すると、母親や父親はかわいい我が子ですから、見かねて手助けをしたり、危ないからと言って、止めたりするのです。
すると、「本当は、全部自分でできたのに!!全部自分で決めたかったのに!!」と、かんしゃくを起こし、「ママ嫌い!!」となってしまうのです。
自我と自己主張
では、自己主張はいけないことなのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
自我も自己主張も、子どもの成長の過程であり、喜ばれるべきものなのです。
そこを、踏まえて、まずは子どもがしっかりと自分の意見を主張できたことを認めてあげましょう。
周りの大人に、自分の思いをしっかりと認めてもらうことで、「自分は有能な人間だ」「自分は必要とされている」という感情が芽生えてきます。
それが、子ども時代にとても大切な自己肯定感に育っていくのです。
自己肯定感について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
本当に嫌い?
それでは、本当にママやパパのことが嫌いになってしまったのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
きっと、この記事を読んでくれている方は、子どもへの関心があることでしょう。
人は自分に関心を持っていてくれている人のことを好きになるものです。
好きの反対は嫌いではなく、無関心なのです。
子どもは特に、自分の事を好きでいてくれているかを、敏感に感じ取ることができます。
きっと、みなさんの愛情は子どもたちに伝わっていることでしょう。
子どもは、時には、自分の思い通りにいかないことがあり、かんしゃくを起こすこともありますが、ママやパパのことが大好きなのです。
3才前後の反抗期は、大なり小なり、誰でも通る成長過程なのだと思うと、「嫌い」と言われたことも、少しは気が楽になるかもしれません。
どう対応するのがいいでしょう?
もちろん、正面から否定したり、大きな声を出して制止したりするのは逆効果です。
「嫌いなら、○○してあげないからね!!」という、言い方ですね。
わたしも時々言ってしまうこともありますが・・・。
まずは、子どもの気持ちを受け止めてから
「そんなこと言われたら、悲しいな」と自分の感情を伝えたり
「○○ちゃんが嫌いでも、ママ(パパ)は○○ちゃんが大好きだよ」と、言葉にしてあげてもいいと思います。
うまく対処しようとしても
しかし、子どもが興奮している時には、何を言っても聞いてくれないこともあるでしょう。
そんな、時には諦めることもいいかもしれませんww
優しく話をしたら、自分で気持ちを切り替えられるまで、見守ってあげるのも時には必要だと思います。
自分の気持ちに折り合いをつける経験を、小さいうちから体験しておくと、次に同じような状況になった時には、前回よりも徐々に短い時間で、気持ちの切り替えができるようになるでしょう。
そうして、自分自身の感情をコントロールすることを少しずつ覚えていくのです。
感情のコントロールを覚えていくためには、まず感情の名前がわからなくてはなりません。
大人は子どもの気持ちを「〇〇だったんだね」と代弁してあげましょう。
すると、子どもは「この気持ちが〇〇なんだ」とわかり、少しずつ気持ちを言葉にして表現出来るようになるのです。
この経験が、できていない大人も時々見かけますが、子どものうちにしっかりと経験させてあげましょう。
言葉で伝えられないときにはスキンシップ
かんしゃくを起こしていると、子ども自身もどうして泣いているのか、わからなくなるときがあります
そんなときに何を言っても通じないでしょう。
そこで大切にになるのがスキンシップ。
出来れば抱っこしてあげるのが1番だと思いますが、それが出来なければハグや頭をなでてあげても良いでしょう。
大人の忍耐力が試されることも
時には、大人の忍耐力が試されるようなこともあるでしょう。
実際、子どもは「どこまでのわがままなら聞いてくれるのかな?」と大人を試すような行動をとることがあります。
そんなときには、自分の中で「ここまでなら許せるかな」という基準を大まかに決めます。
その後、大人と話し合いをするときのように、子どもとも話の折り合いをつけていきましょう。
また、感情的になって接すると、余計に子どもは納得しないことでしょう。
声をかける前に一度深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてから話ができるといいですね。
子どもと大人が対等に話し合いをして、それぞれの思いの、折り合いをつけていく中で、人生に大切なコミュニケーション能力が育っていきます。
まとめ
子どもが「嫌い!」と言ってしまう理由と、どのように関わればいいのかを取りあげていきました。
少しは、参考になったでしょうか?
なかなか難しいことですが、感情的にならず、冷静に子どもと話ができるといいですね。
この記事が誰かの役に立ってくれると嬉しいです。
いつも心に遊び心を♪
それでは…