子どもに決断することができなかったり、すぐに心が折れてしまうことはありませんか?
一度や二度の失敗をすることは誰にでもあることです。
大事なのはそこから立ち直ることができるかどうかです。
自己肯定感がしっかり身についていないと、挫折から立ち直ることが難しくなってしまいます。
今回は、保育歴20年以上のねこねこ先生が、子どもの自己肯定感について話をしていきます。
この記事を読んで実践していけば、子どもは自信を取り戻していくことでしょう。
ポイントを押さえ、子どもの自己肯定感を育んでいきましょう。
自分で決められない・・・どうしよう・・・
自分に自信がないと、なかなか幸せを感じられませんよね。
自己肯定感の6つの柱
自己肯定感を細かく分けると6つの感に分けられます。
自尊感情
自分には価値があると思える感覚
あなたの子どもは自分自身に満足していますか?
誰かのためになることが自尊感情を高めます。
自己受容感
ありのままの自分を認める感覚
ありのままの自分を認めたら「折れない心」が育っていきます。
まずは、大人がありのままの子どもを認めてあげましょう。
自己効力感
自分はできると思える感覚
1・2歳児ではこの感覚が強いですね(^-^;
大きくなると「やっぱりできない」と、考えることが増えていく傾向にあります。
肯定的な言葉が潜在意識を変えていきます。
プラスの言葉をたくさん子どもに聞かせてあげましょう。
自己信頼感
自分を信じられる感覚
「自信」を育ててあげましょう。
「根拠のない自信が絶対的な自信」です。
周りの人や世間を基準にしていると、自己信頼感は育ちません。
自分自身に従順であることが、自己信頼感を育てていきます。
子どもの自由を保障することが大切になってくるのです。
自己決定感
自分で決定できるという感覚
ものごとを自分で決定することで幸福度が増していきます。
親が何でも決めてしまうのではなく、子どもに選択肢を残しておいてあげましょう。
もちろん、子ども自身が選んだものは、しっかり認めてあげてください。
自己有用感
自分は何かの役に立っているという感覚
人は誰かの役に立った時に最大の幸福を感じられます。
子どもにお手伝いをお願いすると、喜んで手伝ってくれることが多いですよね。
人は自分のためだけには頑張れません。
人とつながることで充実感を得ることができるのです。
日本人の自己肯定感
自分は、自信をもてる=自己肯定感があることだと思います。
諸外国に比べ日本人はとても低いことを知っていますか?
日本の教育では、偏差値がいいことが望まれます。
それは、一つの教科で100点を取って、他が10点よりも、平均で75点の方が好まれるということです。
また、前者の場合、時として100点よりも10点が気になってしまうこともあるでしょう。
すると、「10点ばかりとる自分はダメなんだ」と自己肯定感が下がっていきます。
このように学校教育の基本が、加点法ではなく減点法な事もあり、日本人には自己肯定感が低い人が多いそうです。
愛着
では、まず子ども時代には、どのようにして自己肯定感が育つよう、関わればいいのでしょうか?
それは、しっかりと愛着関係を築くことが大切です
誰かとの愛着関係ができ「自分は大切な存在だ」と思えたら、自己肯定感は育ちます
そのためには、親または養育者がしっかりと褒めることが大切です
いいことをしたときだけでなく、当たり前のことや望ましくないことをしなかったときにも、褒めてあげるといいですね。
そのときには、「すごい」や「えらい」と伝えると、褒められること自体が目的になることもあるので、「ありがとう」と伝える方がよいでしょう。
スモールステップ
これは、大人の自己肯定感を養うときにも使える方法です。
それは、スモールステップ♪
いわゆる小さな成功体験を重ねることです。
ただ、これも何の努力もせずにできる、簡単なことを重ねても意味は薄く(ないわけではないですが)
少し頑張れば達成できることに挑戦してクリアしていくことで「頑張ればできるんだ」と自信をつけることができます。
そのためには、目標設定が大きすぎると失敗が多くなり「自分はダメだ」と自信がなくなったります。
当たり前にできる簡単な事では、自信をつけることの効果は期待できないので、難しすぎず簡単すぎないことを見つけ、挑戦できるようにしましょう。
目標設定がとても難しいものです。
小さな子どもの場合は、大人が見つけてあげることも多くなります。
そのためには、子どもの興味や発達の段階を見極め、どの程度のことを自分の子どもができるのかをみつけ、環境を整えてあげましょう。
感情をだす
最後は、感情についてです。
子どもが感情のままに行動することはよくあると思います。
それをその都度、叱って止めていたらどうなるでしょう?
もちろん、反発するか自分はダメなんだと自己否定になると思います。
それでは、自己肯定感は育ちませんね
全てを好き勝手させるのがいいわけではありませんが、叱ることと褒めることの割合を考えていきましょう
そして、どんな感情を出したとしても「ありのままの自分でもいいんだ」と思えるよう関わっていけるといいですね。
まとめ
子どもの自己肯定感=自信を育んでいくためには、愛情や挑戦できる環境、しっかりと感情を受け止められることが大切になります。
発達の段階を見極めることなど難しい点もありますが、意識して関わることで、子どもの自信がそだっていくことでしょう。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは…