「時間がないから朝ご飯は食べなくていいや」「朝ご飯を食べることはいいことだとわかってるけど…」そんな方に向けた内容になっています。
保育歴20年以上のねこねこ先生が朝ご飯の大切さと簡単な朝ご飯の用意の仕方を伝えます。
この記事を読んで、しっかりと朝ご飯を食べて、子どもの健康に役立ててください。
パパ!!お腹空いたよ!!
朝ご飯は食べなかったんだね。
今回は朝ご飯について話をしていくよ。
一日のエネルギー
朝食をしっかりと取ることで、一日で必要なエネルギーをとることができます。
昼や夜に栄養をとれば十分だと思っている方も多いかもしれませんが、栄養素のいくつかは一度にとれる量が決まっているものが多く、時間が経つと無くなってしまうものも多いのです。
ですので、しっかりと朝エネルギーを補給して、次の活動に備えていきたいですね。
目が覚める
二つ目の利点は、目が覚めることです。
生活リズムの観点からの理想は、朝起きて軽い運動をした後、朝食を食べると、しっかりと食べることができ、目も覚めるそうです。
朝から、身体を動かすことで、胃や腸などの内臓が働きだし、おいしく朝食をとることができます。
運動が難しい時には、少し時間をおいてから朝食を食べるようにしましょう。
その時の、注意点としては、あまり糖分が高いものだと、一度上がった血糖値が急激に落ち、低血糖を起こしやすく、余計に目が覚めにくいこともあるので気を付けてください。
身体づくり
次は、身体づくりの観点からの朝食の大切さを話します。
夜の間、子どもの身体は成長ホルモンが分泌され、身体が大きくなります。
その時に、たくさんのエネルギーを消費しているため、身体は一種のエネルギー不足になっています。
ですから、その分、朝食でエネルギーを補給することが大切になります。
余談ですが、ボディビルダーは筋肉の成長のために、夜の間に枯渇したタンパク質を補うよう、朝一でプロテインを飲んでいる方も多いそうです。
学習効率
「朝活」という言葉があるくらい、起きてすぐの時間は学習効率のいい時間帯です。
その時間に朝食を食べず、やる気が出ないようでは、本当にもったいなくて仕方ありません。
脳の活動のエネルギー源は主に糖分です。
ご飯などでしっかりと栄養を補給して、頭を起こしてから、朝活をしてみて下さい。
有名大学に合格した子どもの朝食に関するアンケートでは、平日に朝食をほぼ毎日食べる習慣のある大学生の第一志望校の合格率は51.3%と過半数を超えているそうです。
血糖値を抑える
糖尿病などの生活習慣病は大人だけでなく子ども世代にも広がっているそうです。
朝バランスよく食べることで、血糖値の乱高下(血糖スパイク)を予防することができます。
朝ご飯を抜いて、お腹が空いた状態から目いっぱい昼食を食べると、血糖値の急上昇を起こし、反動で低血糖になってしまうのです。
また、次の食事に影響がでるという、セカンドミール効果というもので、朝食だけでなく昼食を食べた後の血糖値も、朝食を食べることで抑えることができます。
心を整える効果も
お腹がついている時に、ついイライラしてしまった経験がある方もいると思います。
まだ、研究段階だそうですが、朝食を抜いたり、朝食をとる時間を遅らせると、気分障害を起こしやすいという研究結果が出ているそうです。
心の健康のためにも、朝食は大事なのですね。
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実際の現場でも
なんだか、朝から元気がないという子どもに話を聞いてみると、朝ご飯を食べていなくて、お腹が空いているといわれることがあります。
また、朝ご飯の内容を聞いてみると、「チョコ!!」や「ゼリー」という答えも(^-^;
何も食べないよりはいいとは思いますが、それでは、健康的に過ごすことは難しいですよね。
保育園では、家にいるよりも活動量が多くなるので、昼食の時に、本当にお腹が空いていて、すごい勢いで食べていたりします。
子どもの習慣は大人が手本に
子どもは自分の朝ご飯を自分で作らないことがほとんどです。
ですので、大人が気を付けていかなくてはいけません。
今まで、朝食を食べていなかった方が、いきなり手の込んだご飯を作ることには抵抗があるでしょうから、始めは手軽に食べられるものから探していけるといいですね。
前日におにぎりを握っておいてもいいですし、お弁当のおかずのようなレトルト食品を使ってもいいでしょう。
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まとめ
朝食を食べることで、どんないいことがあるのかをいくつか紹介してきました。
今まで過ごしてきた生活習慣を変えることは、なかなか難しいと思います。
それでも、子どもの為にも簡単なところから少しずつ変えていけるといいですね。
この記事が皆さんのお役に立てたらうれしいです。
それでは…