「どうして、そんなことするの!」そんな、叱り方をしたことはありますか?
子どもは叱られるとわかっていることをわざとすることがありますよね。
中には、自分から「叱られたいんだ!」ということもあります。
では、なぜ「叱られたい」のでしょう?
言われるとおりに叱れば、いいのでしょうか?
そこで、保育歴20年以上のねこねこ先生が、解説します。
この記事では、子どもがわざと「悪いこと」したときの心のうちと対処法を伝えていきます。
適切に子どもとかかわることで、わざと「いけないこと」をすることは、少しずつ少なくなるでしょう。
- 子どもがわざと叱られようとして困っている方
- 子どもが叱っても、同じようなことを繰り返してしまう方
子どもに肯定的な注目をすることで、わざと「いけないこと」をすることは少なくなるでしょう。
みて!!こんな、いたずらしちゃったよ!!
子どもの行動の裏には、必ず「意図」があるものです。
そこを考えてあげることが、良いかかわりといえるでしょう。
叱られたがることの目的は?
なぜ、わざと「いけないこと」をするのでしょう。
本人が自覚しているときと、していない時はありますが、パパやママの注目を集めたいことがよくあります。
子どもの行動を見るとき、どうしても「いけない」ことに目がいきがちになりますよね。
良い行動を繰り返していると、当たり前に思い、注目されることはなくなります。
逆にいけないことは、繰り返しても「何度やってるの!」と、注目され続けます。
「いけないことをすれば注目してもらえる」と思うと、ますます「いけないこと」をしてしまうのです。
愛情不足ではない
子どもが「いけないこと」を繰り返すと、すぐに「親の愛情不足だ」と、いう方がいいますが、そんなことはありません。
「いけないこと」をする子どもには、注目がいきやすいことも多いので、こんなにしっかりとみているのに、なぜ「いけないこと」をやめないのだろうと思うでしょう。
「良いところにも、ちゃんと見ている」と思う方もいるとは思いますが、子ども自身が「充分にみてもらえてる」と思うかどうかは、本人の主観が大きな部分を占めるので、「どのくらいの時間かかわれば、しっかりとみている」と言うことはできません。
それよりも「どこに注目しているか」が、問題なのです。
「いけないこと」に注目すれば、そこが伸びていくのです。
叱られたがる子どもへの対処法
問題行動に注目しないためには?誰の責任かを考える
では、「いけないこと」をしたときに、どうすれば注目しないで済むでしょう?
1つの方法として、問題の分離という考え方があります。
子どもの行動による結果誰に一番戻ってくるのかを考えましょう。
子どもがコップの水をこぼしたら?
責任は子どもにありますね。
ですので、自分で拭いて片づけをしてもらいましょう。
子どもが全部の責任を負うことは難しいですが、少しずつ自分でも責任をとれるようになれば、問題行動に目くじらを立てる必要もなくなるでしょう。
また、声をかけるときには、「存在」に対してではなく、「行為」に対してするよう気をつけましょう。
もちろん、危険なことや友だちをケガさせそうなときには、止めなくてはいけません。
しかし、いたずらくらいは、目をつぶることも必要になります。
完全に見ていなくてもいいわけではなく、危険がなく、大事にはいたらないと思えた時には、見守り、自分で責任を取ってもらいましょう。
当たり前に思える良いところを認める
子どもの目的は注目してもらうことなので、「いけないこと」ではなく、「良いところ」に注目してあげましょう。
意識していないと、どうしても「いけないこと」に目がいってしまいます。
日常の中で、当たり前と思える、子どもの良い行動に目を向けていきましょう。
なかなか、普段から意識していないと難しいので、「一日〇個見つける」と習慣にしてもいいでしょう。
例えば、「朝、自分で起きられた」「ご飯を全部食べれた」「靴を上手にはけた」など、月齢が上がると、当たり前と思えることも、しっかりと認めてあげられるといいですね。
声かけをする際には、「えらい」「すごい」というより、「ありがとう」「○○してくれて、うれしい」など、パパママの気持ちを言葉にしてあげることが大切です。
子どもへのほめ方については、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ・日ごろのかかわり方が大切
きちんと子どものことを考え、接していても、子どもがわざと「いけないこと」をすることもあります。
そんなときには、「子どもの良いところに目を向けているかな」と、日ごろのかかわり方を振り返ってみましょう。
時には、わざとらしく、子どもとスキンシップをとってみるのもいいかもしれません。
保育や子育てに正解はありません。
いろいろな方法を試しながら、自分の子どもにあったかかわり方を探してみてください。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは・・・