子どもの言葉使いが悪くてお困りではないですか?
少し前ですが「うっせぇわ」という曲が、子どもたちの間で流行って、大人がまゆをひそめることもありましたよね。
「やめなさい」と注意すると余計に乱暴な言葉で反論されたりすると、どうしたらいいのかわからなくなってしまいますよね。
- 子どもが学校や保育園で悪い言葉使いを覚えてきてしまった。
- 子どもの言葉使いに対して、どう接していいのかわからない。
そこで、今回は子どもの悪い言葉使いにどう対応すればいいのかを、保育歴20年以上のねこねこ先生が伝えていきます。
この記事を読んで、少しずつでも子どもにきれいな言葉使いを伝えてあげてください。
うっせぇ~~!!
始めて乱暴な言葉を聞くとびっくりしてしまいますよね
どう接していけばいいのか伝えていきます。
悪い言葉使いをする理由
大人が教えたわけでもないのに、子どもの言葉使いが悪くなるのはなぜなのでしょう。
ここでは4つの理由をあげていきます。
新しい言葉を使ってみたい
子どもは新しく言葉を覚えると、使ってみたくなるものです。
そこで、良い悪いは関係なく使ってしまうことになります。
大人でも知っている横文字を、不必要なのに使っている人もいますよね。
きちんと意味と使い方を教えてあげれば、使わなくなることも多いでしょう。
周りの真似をして
「うっせぇわ」の歌も、このパターンです。
きっと、子ども自身は言葉の意味を分かっていないことでしょう。
うちの子どもも先ほどの「うっせぇわ」の曲を歌っている時に、歌詞が適当なことが多いので、言葉の意味は理解していないと思います。
これも、むやみに使ってもいい言葉ではないことを伝えてあげましょう。
反応を面白がって
意味を分からず、ある言葉を使っていたら周りの人が過剰に反応した時に、「あ、面白い」と考えてしまったパターンですね。
相手は、友だちであったり、親であったりとまちまちです。
反応の仕方も、一緒に笑ってもらえた時もあれば、気の優しい子どもや親が戸惑っているのを、面白く感じてしまうこともあるでしょう。
基本、かまって欲しい子どもに多いことなので、なるべく普通の反応をしていくと、面白くなくなるでしょう。
アドラー心理学などでは、問題行動の大きな原因として、注目して欲しいという欲求があるとされています。
要求を通したくて
最後は、友だちをいうことをきかせたくて、乱暴な言葉を使うパターンです。
このパターンを放置しておくと「乱暴な言葉を使えば、周りはいうことをきくんだ」という思考が身についてしまいます。
大きくなってから、いじめなどにも発展しかねないので、相手がどんな気持ちになるのかを伝えたり、親もいい気持ちにはならないことをしっかりと伝えていきたいですね。
対処法3つ
それぞれの原因を踏まえて、どう子どもに関わっていけばいいのでしょう。
周りの人の気持ちを伝える
一番は、悪い言葉使いを聞いた人がどんな気持ちになるのかを、子どもに考えさせましょう。
きちんと話をすれば小さな子どもでもわかってくれることでしょう。
一回で理解できない時もあるので、何度も繰り返し話をすることで、自然と周りの気持ちを考えられる子になっていけるといいですね。
素直に、親が嫌な気持ちになっていることを伝えてもいいと思います。
基本はおおらかに
つい「そんな言葉使いして!」と怒ってしまいたくなりますが、怒ることはあまりお勧めできません。
先にも書きましたが、子どもは大人の反応を期待していることもあります。
ですので、あまり大げさなリアクションをとらずに、じっくりと話をしてあげるといいと思います。
きれいな言葉に置き換えてあげる
言葉の使い方がわからない時もあると思います。
そんな時は、場面にあった適切な言葉に置き換えてあげてもいいでしょう。
また、ただ「いけない言葉」というのではなく、どんな場面で使う言葉なのかを伝えてあげてもいいと思います。
考え方
では悪い言葉使いとは何なのでしょう?
言葉の解釈は人それぞれ
言葉自体はいいものでも悪いものでもありません。
人によって、どこまでが許せるか、許せないかも変わってきます。
大人でも時と場合を考えず、話をする方もいるので、子どもがすぐに理解できるわけではないですよね。
その都度、どの場面でどういう言葉使いをすればいいのかを、少しずつ子どもにもわかるように伝えていけるといいですね。
周りの状況によっても
家庭の中で話しているのか、スーパーで周りに人がいる中で話をしているのかなど、周りの状況によっても、言葉の選び方は変わってきます。
適切な時に適切な相手に使っていないために、悪い言葉と解釈されてしまうこともあるでしょう。
言葉使いが気になった時には、子どもに周りの状況を伝えてあげるといいと思います。
一過性のことも多い
適切な言葉の使い方を伝えていけば、自然と悪い言葉使いは消えていくことが多いのです。
大人が過剰にリアクションをとったり、子ども同士でエスカレートしてしまうと、時間がかかってしまうこともあるので、気をつけていきたいですね。
親の言葉使いにも気をつけて
子どもは大人の言動をよく聞いているものです。
一番の真似て覚える、モデリングの対象は両親です。
極端によそ行きの言葉使いをする必要もありませんが、あまりにも乱暴な言葉使いをしないよう、少しずつ大人も気を付けられるといいですよね。
園での具体的な対処
園で、悪い言葉使いをしている場面を見つけた時には、基本は個別に話をしていきます。
叱るわけではないですが、毅然とした態度で伝えるようにしています。
言われた子どもや周りの子どもがどう感じたのかを、一緒に考えていきます。
時には、「誰が」というのは別にして、みんなで話し合いの場を設けることもあります。
家庭でも、親の気持ちを伝え、子どもの考えを聞いてあげてもいいでしょう。
余談ですが、やんちゃ坊主でかなり乱暴な言葉使いをしていた子が、中高生になって園に顔を出した時、敬語で話していたりすることもあります。
だんだんと言葉使いも覚えていくのだなと感じた一場面でした。
まとめ・言葉自体に善悪はない
子どもに言葉を伝えることは難しいですよね。
子どもは吸収力があるので、どんな言葉でもどんどん覚えていってしまいます。
一括りに「だめ」というのではなく、どんな時に使う言葉なのかを、その都度伝えていけるといいですね。
自然と悪い言葉使いは消えていくことも多いものです。
おおらかな気持ちで見守っていきましょう。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは・・・