いけないと思いつつ、子どものわがままを断れず、テレビを見せている方はいませんか?
子どもが静かにしてくれるからと、見せている方もいるかもしれません。
テレビを見せること自体が悪いわけではないのですが、いくつか気をつけることもあります。
何も考えずにだらだらと一人で見せていると、視力低下やコミュニケーション能力の未発達などの問題が出てきてしまいます。
そこで、保育歴20年以上、研修にも何度もいっている、ねこねこ先生がテレビの見せ方について取り上げていきます。
この記事を読んで、テレビとの上手な付き合い方を見つけていけるといいですね。
あれもこれも、もっと、テレビがみた~~い!!
際限なく見ることは、子どもに悪影響が出てきます。
上手に付き合っていきたいですね。
テレビの見せ方
テレビを見るときには、次の3つのことを気をつけていけば、子育ての中で、うまくテレビと付き合っていくことができるでしょう。
短い時間で見る
テレビをつけっぱなしにしていると、長時間見続けることになってしまいます。
そうならないためには、テレビの「予約」機能を使ったり、録画してから見ることにしましょう。
予約機能を使えば、その時間だけテレビがつき、番組が終われば自然と電源が消えます。
子どもが小さい時には、テレビを見ている間にリモコンを隠してしまうのも一つの手です。
一緒に探す振りをしてやり過ごしてしまいましょう。
話ができる子どもはきちんと「これだけ見ようね」と話をしていきましょう。
録画してある番組を見るようにすると、無駄なものを見ることが防げます。
事前に見るものを決めておけば、長時間だらだらと見続けることもなくなるでしょう。
一緒にコミュニケーションを
できるだけ、子どもが一人でテレビを見続けることのないようにしましょう。
家事の間、子どもにテレビを見せることもあるでしょうが、合間合間にテレビの内容を言葉にしてみたり「どうしてだろうね」と、話ができるといいですね。
もちろん、隣りに座って一緒に見ながら話ができるとなおさらいいと思います。
同じものを見ることで、テレビの内容を一緒に考えてみたり、お笑いの真似をしたりと、コミュニケーションのツールにもなるでしょう。
ルールを一緒に決める
大人が一方的に決めたものを、守っていくのはなかなか難しいものです。
子どもと話し合い、お互いの意見に折り合いを付けながら、ルールを決めることで、守ることができるようになると思います。
気を付けてもらいたいことは、一緒に決めたルールは多少厳しくても守ることです。
せっかく決めたルールでも、すぐに破ってしまい「守らなくてもいいんだ」と思うようになった困りますよね。
うちのルールとしては、お姉ちゃんと妹2番組ずつと決めてあります。
最近では、小学生のお姉ちゃんは、宿題と明日の支度を終えてからテレビを見るようルールが追加されています。
20時には時計のアラームが鳴るので、それ以降はテレビはおしまいにすることも心がけています。
テレビはどのくらい
いろいろなメディアも参考にすると、全体の時間としては2時間以内になるようです。
ただ、続けて2時間では、目も疲れてしまうので30分で一度休憩タイムを作れるようにしています。
YouTubeなどで見つけられるポモドーロタイマーを使うと、25分の作業と5分の休憩がセットになっていて、わかりやすいので、試しに使ってみてもいいでしょう。
単純にキッチンタイマーを使ったり、そもそもアニメなどは30分の番組も多いので、一つ見たら休憩をはさむようにするといいでしょう。
テレビを見すぎることの悪影響は?
時間を決めずに長時間、子どもだけでテレビを見せていると、どんな悪影響があるのでしょうか?
すぐに影響が出ると決まっているわけではないのですが、習慣化してしまうといけないので、覚えておきたいですね。
コミュニケーション能力が未成熟に
テレビは基本的に一方通行のコミュニケーションしかできません。
子どもからアプローチをしても反応がないと、アプローチ自体をしなくなってしまうのです。
年齢が低くコミュニケーション能力を伸ばしていく時期に、テレビばかり見せていると、人との相互関係を持つことが苦手になってしまうのです。
そうならないために、テレビを見るときには、子どもとコミュニケーションをとりながら見るようにしましょう。
とはいえ、普通に会話をしながら見せている分には、それほど影響はないでしょう。
よく「子どもがテレビばかり見ていて」と相談を受けるのですが、その過程の子どもを見る限りでは、コミュニケーションが苦手ということもないように感じます。
視力低下
テレビに近づきすぎていませんか?
長時間、見続けていると視力低下にもつながります。
テレビとの距離や見続けている時間など、気をつけていきたいですね。
また、視力低下には、姿勢も大事になってくるので、変な姿勢で見ないようにしてください。
うちの子どもも目を離すと、ソファーに寝転がりながら見ていることもあるので・・・
視力低下については、こちらの記事を参考にしてください。
ヒーローものは暴力的に?
男の子は特にヒーローものが好きですよね。
園でも、男の子が数人集まると、すぐに戦いごっこが始まります。
では、テレビを見ることで暴力的になるのでしょうか?
自分はそうは思いません。
女の子向けのテレビでも、戦うシーンはたくさんありますが、あまり戦いごっこにはつながりません。
また、ヒーローものが好きでも、友だちと戦いごっこをするのが嫌がる子どももいます。
テレビはただのメディアです。
子どもの「好き」を大切にしながら、「友だちを叩いてはいけない」「みんなを守るのがヒーローなんだよ」など、いい面を伝えていけるといいですね。
経験できないものを知ることができる
テレビでは、現実にないことを見ることができます。
物語の主人公になりきってみていると、現実にはあり得ない経験も知ることができるでしょう。
教育番組などでは、身近なものを詳しく知ることができたり、知らない言葉も学ぶことができるでしょう。
うちの子どもはテレビに夢中になり、感情移入しては泣いていることもよくあります。
様々な経験を疑似体験できる媒体を、「悪いもの」と決めつけ、見せないのはもったいないと思います。
まとめ・テレビは悪くない
テレビのメリットとデメリットを伝えてきました。
どんなものにもいい面と悪い面があるものです。
なんとなく「子どもにテレビを見せるのは悪いことだ」と短絡的に考えがちですが、見せ方や時間を子どもと一緒に決めることで、適切な付き合い方ができていくでしょう。
子どもの視力低下や発達の妨げにならないよう、上手に生活の中に取り入れてくださいね。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
それでは…