食事の前に唐突に子どものイヤイヤが始まったことはありますか?
買い物の途中で「あれかって~~!!」と泣き始めどうしようもなくたってしまったことは?
子育てをしている方なら一度は通る道かもしれませんね。
無理に、親の意思を押し通したり、叱ったりとすると余計に子どもは意固地になり、言うことを聞かないものです。
そこで、保育歴20年以上、イヤイヤ期真っただ中の2才児クラスも何度も経験しているねこねこ先生が、イヤイヤ期の子どもの気持ちを和らげるちょっとした心がけを伝えていきます。
3つの、場面を詳しく解説するとともに、全体的な原因と上手な付き合い方を紹介していきます。
この記事を読めば、作戦がなく子どものイヤイヤ期に向き合うことなく、うまく立ち回ることが出来るでしょう。
少しでも、イヤイヤ期を楽に乗り切れるといいですね。
- 子どもがぐずるとどうしていいかわからなくなる方
- 子どものイヤイヤにうまく対処したい方
ヤダヤダヤダヤダーーー!!
こんな時には、途方にくれてしまうこともありますよね。
そんなときの原因と対処法を取り上げていきます。
3つの場面と解説
食事を食べない
食事の用意ができて、さあ食べようとなったときに、いきなり始まるイヤイヤ期(^-^;
なかなか対処に困りますよね。
園児の中には、いつも机の下に潜り込んでしまう子どももいます。
いくら声をかけてもでてきません。
こんな時はどうしたらいいでしょう?
叱ったり、ずっと声をかけ続けていると、余計に意地になって出てこなくなるでしょう。
そんな時には、大人が美味しそうに食べていると食べたくなるかも知れません。
顔を出したときには、「ご飯あるよ」くらいにさりげなく声をかけましょう。
「どうしても食べさせなくちゃ」と思うと、子どもにもプレッシャーとして伝わります。
「1食食べなくても大丈夫」「一口食べられたらいいな」ぐらいの軽い気持ちでいるくらいがいいでしょう。
もし、どうしても食べて欲しいときには、ご飯をおにぎりにしたり、非常用としてパンをあげてもいいでしょう。
その際には、糖分や塩分の取りすぎには気を付けてください。
うちでは、甘いパンは控えたいのでカニパンを用意しています。
食材に興味をもてるよう、一緒にご飯を作っても良いですね(^_^)
食べること自体に興味を持てるようにするには、こちらの記事も参考にしてください。
テレビを見たいorやめられない
テレビのやめ時もむずかしいですよね。
うちの子はテレビが見れないと「なんでだよ~」とよく怒っています。
そんな時にはどうしたらいいでしょう。
テレビは録画か予約で見るのがおすすめです。
そうすれば決まった番組を見ることができます。
「今日は2個見ていいけど、どれにする?」など、ルールを先に決めて見ることもできるでしょう。
ルールを決めるときには「一緒に決める」「すぐに破らない」を気をつけましょう。
すぐに破ってしまうと、次も言えば何とかなると、思ってしまいます。
予約の場合はテレビ自体が消えることが多いので、小さな子どもでも諦めがつくかと思います。
その間にリモコンを隠してしまえば「もっと」と言われても大丈夫。
一緒に探すふりをしてやり過ごしましょう。
テレビを長く見るのが一概に悪いとは言えませんが、時間を決めるのは大切でしょう。
テレビを見ることについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
寝る前のテレビは睡眠の質を悪くしてしまいます。
お風呂のあとは絵本を読んであげるのがおすすめです。
ブルーライトを浴びる心配もなく、ゆっくりと眠る雰囲気作りができるでしょう。
お店で「買って!!」
買い物中に「かって~」と始まると、周りの目もあり困りますよね。
きっと、「静かにしなさい!!」と言っても余計泣いてしまうことでしょう。
そんな時にはどうしたらいいでしょう?
まずは、しゃがんで子どもの目線で話しかけましょう。
大きな声を出すと子どもの声も大きくなるものです。
子どもの目を見て注目を集めたら、小さな声で話しかけましょう。
「大きな声で泣いたら周りの人がびっくりすること」
「どうしたいかを言葉で伝えて欲しいこと」
を話しましょう。
すると落ち着いて話をしてくれる子も多いものです。
それでもダメなときには、買い物中のものがあれば買い物かごをサービスカウンターなどに預け、お店の外に出ましょう。
そして、時間があれば、子どもが自分で切り替えができるまで見守ってあげてください。
また、買いものの前に「お菓子を買うのは〇個までね」と先に話をしておくのもいいでしょう。
子ども自身が見通しをもてると、スムーズにいくことも多いです。
イヤイヤ期の原因は?
言葉で伝えられないもどかしさ
子どもが小さければ自分の思いを言葉で伝えることができません。
また、自分自身でも心の中を言葉にできないことも。
そんなもどかしさから、大人に反抗していることもあります。
そんなときには、わかる範囲で「〇〇したかったんだよね」と言葉にしてあげましょう。
何度も、気持ちを代弁され、自分の未分化な気持ちが「かなしい」「くやしい」などラベリングしてもらうことで、自分の気持ちをコントロールすることができるようになります。
はっきりと気持ちがわからなくても、目を見て、話を聞いていれば、「話を聞いてくれてる」と感じ、少しは落ち着いていくでしょう。
一人でできる!!
何でも自分でやりたいのもイヤイヤ期の特徴です。
少しでも手伝おうものなら、ひっくり返って動かなくなることも…
自己主張が育つのは自立への第一歩、成長の証なのです。
その場で向き合っている時にそう考えるのは難しいので、少し距離を置いて、自分自身が冷静になってからかかわるようにするといいでしょう。
大人に甘えたい部分も
イヤイヤをしたらどこまで許してもらえるのかを探っているときもあります。
そばにいる人によって、子どもの態度が違うときなどはそれが多いでしょう。
そんなときには、大人が(パパ、ママが意見を合わせて)どこまで許せるかの基準を決めて、交渉していきましょう。
子どもも1人の人格としてしっかりと認めながらも、子どもの気持ち、大人の気持ちをしっかりと伝えあい、お互いに折り合いをつけていけるといいですね。
子どものときに、お互いの意見を尊重しあいながら、折り合いをつけていく経験をすることができると、大きくなってからのコミュニケーション能力も高くなる傾向があります。
上手く付き合う方法
感情を言葉にしてあげましょう。
小さい子どもの場合は、自分の気持ちをうまく言葉にすることができません。
ですので、子どもの感情に名前をつけてあげましょう。
そうすることで、子どもは「この気持ちは、こう言えばよかったのか」とわかり、心の中を整理していくことができます。
子どもの感情を言葉で代弁してあげることで、「この人は、自分のことをわかってくれている」と感じることができます。
自分のことをわかってくれる人がいることが、自己肯定感の元にもなってきます。
自分で選ばせる
いくつか選択肢を用意して自分で選べるようにすると納得できることもあります。
たとえおかしな選択でもなるべく尊重してあげてください。
「だから言ったじゃない」と否定するのはNGです。
自尊心を傷つけてしまいます。
くれぐれも、人格を否定しないように気を付けてください。
もし、子どもの選択が受け入れられないときには、「〇〇はどうかな?」と提案形式で伝えてみましょう。
見守る
小さいときには多いのですが、どう言ってもダメなときもあります(^-^;
そんなときは、少し放っておくのもありかと思います。
そのためには、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
子育て中には、時間の余裕を持つことが難しいものです。
時間の余裕を持つためには、こちらの記事も参考にしてみてください。
子どもも1人の人間です。
他人は思い通りにはいかないもの。
自分で気持ちを切り替える時間を作ってあげると、少しずつ短い時間で切り替えができるようになってきます。
いつまで続く(*_*)
原因のところでも書きましたが、イヤイヤ期は感情のコントロールができないことで起きます。
子ども自身が感情のコントロールを身につければ自然と収まっていきます。
すぐにはなくなりませんが、段々とイヤイヤの頻度や切り替えまでにかかる時間が短くなることで、成長を感じられると思います。
「今は成長の成長の途中なのだ」と気長に見守っていきましょう。
できるだけ、早く感情のコントロールができるようになるためには
- 気持ちをしっかりと代弁していく。
- 自分で気持ちの切り替えができるまで、時間をとって見守る。
が、大切になってきます。
時間と心の余裕をつくり、しっかりと子どもに向き合っていけるといいですね。
大人も子どもも一人の個人♪
お互いの思いを伝え合い、妥協点を探していける関係を目指しましょう。
大人が話を聞いてくれてると感じることで、子どもの自己肯定感も育っていきます。
唐突に始まることも多い、子どものイヤイヤ。
自分に余裕がないときには、途方に暮れてしまいますよね。
しかし、今はそうは考えられないかもしれませんが、ひどいイヤイヤ期もいつかは懐かしく思える時がきます。
そう信じて、今はゆっくりと見守ってあげてください。
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それでは…