子育てをしていると子どもが眠ってくれずに困ったことは1度はあるでしょう。
毎日寝てくれなくて親も寝不足になっているいるかもしれません。
保育士の自分は子どもを寝かしつけることには自信があったのですが、いざ家庭で子育てをしてみると、うちの子はかなりのツワモノで、なかなか寝かしつけをすることができませんでした。
子どもが眠ってくれないと自分も寝不足になり、イライラしたりパフォーマンスの低下を起こしてしまいますよね。
そこで保育歴20年のねこねこ先生が伝えます。
この記事では、子どもが寝てくれない原因と対処法を伝えていきます。
この記事を読んでもらうことで、子どもが寝てくれない時にどういうアプローチをすればいいのかがわかります。
子どもにとっても眠ることは大切なことですので、しっかりと眠れるようになり、パパママも寝不足を解消できるようになりましょう。
- 子どもが眠ってくれなくて、どうしたらいいかわからない方
- 子どもの寝かし方をもっとスマートにしたい方
- 子どもが寝てくれなくて自分も寝不足気味な方
え~~~ん!!
(眠いけど眠れないよ~~)
子どもは泣くのも眠るのも仕事というくらいです。
子どもがすっきり眠れるようなかかわりをしていきたいですね。
子どもが寝てくれない主な原因8つ
子どもが寝てくれない原因はいくつかあり、それぞれが複雑に絡み合っていることも多いので解決することは難しいものですが、1つづつ丁寧に対処していくことで改善することができます。
大勢の子どもを見てきた経験や研修などで話を聞いてきた中で見つけた原因を上げていきます。
みなさんの子どもがどれに当てはまるかを考えながら読んでみてください。
子どもが昼寝をしてくれない原因3つ
子どもにとって昼寝は必要なのでしょうか?
昼寝が必要と言われる2・3歳児の幼児には大体10時間の睡眠が必要と言われています。
夜の眠りが8時間としても、あと2時間ほど足りていない計算になります。
足りていない2時間を補うために昼寝が必要になるのです。
また、大人も同じですが、子どもは眠くなってくるとイライラしたり集中力が途切れがちになります。
昼寝をしていないと夕方近くにぐずって泣いてしまう「黄昏泣き」というのもあるくらいです。
やはり子どもには昼寝は必要なのです。
それでは、昼寝をしてくれない原因は何でしょう。
大人に余裕がない
もちろん昼寝は昼間にしますよね。
どうしても昼間はやることがいろいろあり、早く子どもを寝かして用事を済ませたいと思いがちになります。
すると、そんな心情を子どもは敏感に感じ取り、余計に眠らなくなってしまうのです。
寝かそうという気持ちがなく一緒に休憩をしようと思うと、いつの間にか子どもが寝ていたということがあるのは、大人に余計な雑念がないからでしょう。
そわそわしてるから、どこかにいくつもりなのかな?
頑張っておきてるぞ。
午前の活動が足りない
眠るためには適度な疲労感が必要です。
雨の日などはどうしても活動量が少なくなり、子どもが昼寝をしてくれないことがありますよね。
逆に遠くの公園に行って充分に身体を動かして遊んだ帰りの車では、すぐに眠ってしまいます。
意識して午前中にしっかりと身体を動かすことができると、子どもは自然と眠くなってくるものです。
注意としては、興奮したままだと眠くなりにくいので、絵本やお絵描き・パズルなど静かな活動を間に挟むとよいでしょう。
部屋を眠る雰囲気にできていない
園で子どもたちが眠っていることを保護者に伝えると「家では全然昼寝しないのに」と言われることが多くあります。
園で昼寝をするときには周りの子どもたちが寝ているので、しっかりと「眠る雰囲気」ができているのでしょう。
レースのカーテンを閉め、照明は消し、静かな環境を作り、時には保育者が子守唄を歌って・・・
1人2人と眠っていくうちに、隣りの子どもの寝息も聞こえてきます。
すると、眠くなかった子どももそのうちに自然と眠くなってくるのです。
家でも似たような環境を作ることができれば、今よりも眠りやすくなるでしょう。
大人がわざと隣りで横になり、呼吸音を聞かせてあげるのも効果的です。
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子どもが夜遅くまで眠てくれない原因5つ
昼寝と違って、夜は寝ないわけにはいきません。
その分、昼寝よりもわかりやすいかもしれませんね。
寝かしつけようとするのが難しいなら、大人も一緒に寝てしまってもいいですね。
就寝時間が決まっていない
今日は20時に寝て、次の日は22時に寝てと、いつも眠る時間が違っていると子どもの体内リズムが崩れてしまいます。
厳格になる必要はありませんが、少なくとも前後1時間のずれに抑えておくといいでしょう。
睡眠時間が決まってくると、子どもの意識とは関係なく身体が「そろそろ眠る時間だな」と、寝つきがよくなります。
時間に縛られるのは嫌という方もいるかもしれませんが、時間で学校のチャイムのような音がなる時計を用意しておくと、子ども自身でも時間を意識しながら行動することができるかもしれません。
月齢が上がり時計が少し読めるようになれば「長い針が上まで来たら寝ようね」と伝えておくと、自分でも見通しがつくようになるでしょう。
寝室は眠るところという意識がない
寝室に行った後も遊んでしまう子どもはいませんか?
昼間にベッドの上で遊んだりしていると、ベッド=遊ぶところ、という意識ができてしまいます。
ベッドでは極力遊ばせず、ベッド=眠るところ、という意識ができていると寝室に入ることで、眠ることに自然と気持ちを向けることができます。
部屋の明かりが明るすぎる
赤ちゃんと一緒に眠っている時には、夜泣きや授乳・時にはオムツ替えなど明かりがないと困ることもあるかと思います。
しかし、夜眠るときに明かりがあると眠りが浅くなってしまうものです。
夜泣きが少なくなる頃からは、部屋を暗くして眠るようにしましょう。
アイマスクをすればいいかとも思いますが、実は皮膚でも明かりを感じているそうです。
できるだけ部屋の明かりを暗くすることで睡眠の質も向上します。
小さな明かりでも意外と睡眠の質に影響がでるものです。
できるだけ、暗い部屋で眠れるといいですね。
昼間の刺激が残っていると眠れない
お出かけなどをして昼間の刺激が残っていると、子どもたちは興奮しがちです。
そのまま眠ろうとしても、なかなか眠ることができません。
眠るためには1度気持ちをリセットすることが必要になります。
絵本を読んだり、ぬるめのお風呂に入りながらゆっくりと話をして気持ちを落ち着かせてあげてください。
寝る前にスマホやタブレットを見過ぎている
大人と一緒なのですが、眠る前にスマホやタブレットを見ていると、なかなか眠れなくなってしまいます。
ブルーライトが脳を刺激するということもありますが、単純にスマホをしていると楽しくて眠くなくなります。
園でも2歳児で25時過ぎまでyou tubeを見ていて寝坊して登園する子どももいたくらいです。
お風呂から出た後には、ゆっくりと絵本やお話しをしてリラックスできるといいですね。
子どもを寝かしつけるにはどうしたらいいか
生活リズムを整える方法4つ
子どもが眠るためには、当たり前ですが「眠く」なくてはいけません。
眠くなるためには、1日を通した生活リズムを整えていくことが大切になってきます。
眠るためにはしっかりと動く
身体が疲れていると眠くなります。
特に夜しっかりと眠るためには夕方に身体を動かすのが効果的です。
仕事が終わり、夕食の支度をしなくてはいけない大人には少しつらいところです・・・
家に帰る前に公園などでひと遊びできるといいですね。
公園が無理なら自宅のベランダや庭先で少し遊ぶ時間をつくってもいいでしょう。
食事を適度に取れると良い
お腹が空きすぎていると眠れないものです。
逆に、お腹がいっぱいになると眠くなりますね。
子どもも同じで、しっかりと食べて満腹になるとよく眠ることができます。
好き嫌いが激しい子どもの場合には、お腹がいっぱいになることの方が少ないと思いますので、食べられないものが多い時には、少し好きなものを多くしてお腹を満たしてあげるといいですね。
出来るだけ早起きをする
夜眠るのが遅くなると、朝が起きられず、昼寝も寝付くことができず・・・
どんどんと生活リズムがずれていってしまいます。
夜、しっかりと眠れるようにするために1番いい方法は早く起きることです。
就寝時間か起床時間のどちらかを改善することができれば、1日の生活リズムはだんだん整っていきます。
今日は早く起きたから、なんだかもう眠たくなってきちゃった。
体温が下がると眠くなる
人は体温が下がるときに眠くなるものです。
睡眠に適しているのはお風呂上がりの約1時間後です。
お風呂に入り、高くなった体温が徐々に下がってきている時に、布団に入ることができれば自然と眠りやすくなります。
お風呂上りに軽いストレッチを、子どもと一緒にしてみるのもいいでしょう。
眠る前に水やお茶を一杯飲むことも、身体を覚ましてくれ、寝てる間の水分不足も解消してくれるので最適です。
あまり多く飲み過ぎて、おねしょをしたり、トイレが近くならないようにしましょう。
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寝かしつけのための効果的な方法7つ
実際に子どもが布団に横になった後はどうやって寝かせていけばいいのでしょう。
園で保育士が実際にどうやって子どもを寝かせているのかを書いていきます。
最初に結論を書くと
- 背中をトントンする。
- 眉間をなでなでする。
- 背中をすりすりする。
- 足の裏をもみもみする。
- 添い寝をする。
- 子守唄を歌う。
- 絵本を読む。
などになります。
子どもは大好きな人がそばにいると落ち着いて眠ることができます。
手が触れているだけでも安心できるので、そばで見守ってあげてください。
背中をトントン
保育園での昼寝といえばこれです。
ただたたく強さには注意が必要で、大人が思うよりも子どもの身体は繊細なので、少し振動を感じるくらいの強さで十分です。
あまり強く叩きすぎないようにしましょう。
眉間をなでなで
人差し指の腹など柔らかい部分で眉毛の間の眉間を撫でてあげると、気持ちよくて眠りやすくなります。
目に当たると危険なので、指先などは使わないようにしてください。
目を閉じようとするのではなく、優しくなでてあげてくださいね。
背中をすりすり
トントンするのに似ているのですが、背中をさすってあげてください。
よく子どもからもリクエストされるので、気持ちいいのでしょう。
ゆっくりとさすってあげるのがいいですね。
足の裏をもみもみ
いわゆる足つぼマッサージです。
大人がやられても気持ちいいのですが、子どもも意外と喜びます。
足や手をマッサージすることで血行が良くなると、体温がさがり、眠りやすくなります。
大人も眠れない時には手足をマッサージしてみると眠りやすくなりますよ。
子守唄を歌う
子どもは大人の寝息や声を聴いていると安心します。
子守唄はゆっくりなペースの曲が多いので、聞いているうちに気持ちが落ち着き眠りやすくなります。
歌うことで、部屋の雰囲気も静かになっていくものです。
子守唄を歌っていると、大人の気持ちもゆったりとしてくるので、子どもも安心しますね。
添い寝をしてもOK
座って子どもを寝かしつけていると、大人の方が眠くなってしまうことがあります。
そんな時には子どもと添い寝をしながら、背中をトントンしたり、子守唄を歌ってあげてください。
そばにいてくれている安心感から眠りやすくなるでしょう。
気持ちを落ち着けるために絵本を読むのも良い
激しく遊んでいたそのままの雰囲気で布団に入ってもなかなか寝付けるものではありませんん。
絵本を読んでゆったりとした気持ちになることで眠りやすくなります。
絵本のタイトルにも気をつけたいところで、冒険ものや大笑いするものではなく、静かに聞けるものを選べるといいですね。
まとめ・生活リズムと大人のゆとりが大切
早く寝かしつけようとすると余計に寝ない
自分の睡眠時間を確保したいときや何か用事があり急いで寝かせようとすると、子どもは敏感にそれを感じ取り、余計に眠らなくなります。
子どもは大人よりも言葉にならない仕草や雰囲気を感じ取れるもの。
子どもがいつもよりも眠ってくれないと感じたら、焦る気持ちが自分の中にないか確認してみましょう。
親の気持ちがゆったりとしている方が眠りやすい
「眠らなくてもいいかな」というくらいの心構えでいると、案外すぐに寝てしまうものです。
自分も休憩するくらいの気持ちで寝かしつけをしていきましょう。
スマートウォッチの振動アラームをかけておき、一緒に添い寝をするのもおすすめです。
こちらのスマートウォッチは振動が強めなので、寝過ごすことなく自分だけが起きることができます。
今ならセール中で安く買うことができます。
余裕を持つためには時間が必要
毎日時間に追われていると子どもとしっかりと関わることができなくなります。
寝かしつけも大人が余裕をもって関わっていれば、自然と眠ってくれるようになるはずです。
時間の余裕を作るには1人で子育てをしていては無理なので、上手に時短サービスを使っていけるといいですね。
こちらの記事に時短サービスについて詳しく書いてあるので、良ければ参考にしてみてください。
子どもの寝ない原因がわかり、上手に寝かしつけができるようになることで、みなさんの子育ての大変さが楽しさに代わっていくといいですね。
この記事が誰かの役に立てたらうれしいです。
ご意見ご感想がありましたら、ぜひコメントに残してください。
それでは・・・